ご冗談でしょうSIerさん その3

CORBAのIDLのインターフェース仕様書を書かされる。それも、どういう値をいれたら、どういう振る舞いをするのか、といったことを記述するのではなく、IDLをそのまま日本語訳したような仕様書を!

たとえば、 int getStatus(string userId, string bnkCd)とかいう関数があったら、

関数名:ステータス取得
引数:userId ユーザID
引数:bnkCd 銀行コード
機能:ステータスを取得する。

というような、命名規則をちゃんと定義していて、IDL見たら一発で分かるような、ソースコード対訳日本語設計書みたいなものを書かされる訳です。そんなものいらんだろうに。
まあ命名規則こういう信じがたいのはあるんだけど...


別に関数仕様書が必要ないと言っている訳じゃありません。本当に必要なのは、どういった機能なのかの概要の説明と、どういう値をいれたらどういう結果になるのかといった詳細を記述したドキュメントなんです。

たとえば、エラーコードを返すなら、どの場合にどういったエラーコードが返るのか、どの場合に例外を出すのか、エラーケースも含めた全ての振る舞いを説明しなければ仕様書としては不十分なんです。

で、そういう仕様書を書こうよと提案したら、拒否られるわけです。

実装する前にいろいろ考えるからその分時間がかかるけども、その分ソースコードを書くときにオンタイムでああしたらいいのでは、こうした方がいいのではと悩む必要や、それによって作られるバグが少なくなるんだけど、そのための時間は出せないって言うんです。

こうして「有用な作業のコストがでかすぎるのを嫌って、無駄な作業に時間を費やす」という本末転倒な事態が発生するわけです。なんか「設計書を書く」という手段が目的化してしまっていて、設計書さえ書けば誤字・脱字フォント以外の内容はどうでもいいって感じです。

やるならちゃんとやらせてくれ、やらないなら、一切無駄なことはさせないでくれ。